iMEDIA BRAND SUMMIT USに参加してきました
6月に宮崎で開催されたiMEDIA BRAND SUMMIT で講演をしたのですが、その際に参加者はUSで開催されるiMEDIA BRAND SUMMIT の参加権があるということで、申し込みをして9月12日-16日の日程で参加をしてきました。
今回はそのレポートをお届けしたいと思います。
iMEDIA BRAND SUMMIT USのスケジュール
5日間の滞在だったわけですが、12日は移動日、13日はブランド企業のためのセッションのみ(ディナーはブランド企業とセールスパートナー企業向け)で、実質14日と15日がセールスパートナー企業向けのスケジュールでした。
セッションスケジュールは下記に詳しく掲載されています。
▼iMEDIA BRAND SUMMIT US 2015セッションスケジュール▼
http://www.imediaconnection.com/summits/36931.asp
こうしてみるとかなりの密度に見えますが、宮崎で開催された BRAND SUMMIT に比べると実は結構のんびりした感じです。
まず14日も15日も、午後に2時間の「ONE TO ONEミーティング」という枠があります。
これは「この人とミーティングしたい」という希望を出して相手が了承すると、その間まさにONE TO ONEで話が出来るというものです。
ただ会いたい相手にはみんな会いたいもので、希望のお相手は全部「満席」でした。
なのでこの時間がまるまるフリータイムになります。
また14日はその後がフリータイム&レクリエーションなので、結局14日午後まるまるセッションがないということになります。
15日も、14時半からはCSR活動(社会貢献活動)イベント、フリータイム、ONE TO ONEミーティングとなっていますので、2日とも朝から昼過ぎまでがセッションという感じでした。
また、宮崎開催では「強制ネットワーキングタイム」がいくつかあってすごい勢いで名刺を消費していきますが、今回のUS開催ではわりと久しぶりに顔なじみにあって談笑、という感じでネットワーキングは任意にゆるく、あまりガツガツとした人はいませんでした。
そもそも知らない人と話している時にも名刺交換はしないので、意図的に「この人に会う」というケースしか名刺を交換しないため、名刺は数枚しか使いませんでした。
全体を通して感じたのは、US開催のほうがより「ブランド企業のためのイベント」感が強いということです。
まさに「 BRAND SUMMIT 」です。
USマーケットで注目されているMillennials
それはさておきセッションの内容についてレポートしてみます。
まず上述したように、ブランド企業向けのセッションが多いため、テーマとしてはマーケティング(特に広告)に関する内容の比率が高いといえます。
ただこれは宮崎開催も同じですね。
宮崎と同じだった点として「動画」に関するテーマが多いこと、違った点として「Millennials」に関するテーマが多いことが挙げられます。
動画に関しては、やはり広告市場としての現状そして今後の伸びしろや期待値の高さが感じられます。
またUSではすでにVineが注目され始めており、YouTuberではなくVinerと呼ばれる人たちがマーケティングとして脚光を浴びているようでした。
個人的にはリテール企業にとって動画広告はどうなんだろう?という点と、動画広告自体のコンバージョン貢献度が気になるところですが、結局アトリビュートというのは確かに否定出来ない重要な要素でありつつも、計測が恣意的になるというある意味言い訳的な点は否めないような気はします。
Millennialsというのは日本だとあんまりテーマに上がらないのでちょっと新鮮でした。
これはいわゆる2000年以降に生まれた世代のことで、2000年に生まれていればもう15歳、マーケットの対象として重要になり始めるタイミングです。
ジェネレーションX(1960-1980年生まれ)に比べて、明るくて、協調性があって、性差が少なく、全体的にコミュ力が高くて前向き、綱渡りなことはあんまりしない世代ということらしいです。
Walmartによるセッション
個人的に参考になったセッションは14日と15日に一つづつありました。
14日はquantcastというセールスパートナー企業の紹介セッション、15日はWalmartによる「Not ALL Data isCreated Equal」というセッションです。
特にWalmartによるセッションは、あくまで個人的感想ではありますが、全セッションの中でも群を抜いて中身が濃かったと思います。
当社も日本最大のネットスーパーであるイトーヨーカドーネットスーパー様にサイト内検索エンジンとレコメンドエンジンを採用いただいておりますが、US第二位のオンラインリテール企業(一位はAmazonでしょう)における、具体的な事例や数値に基づいたセッションは非常に参考になる部分が多かったです。
セッションにおいて「walmart is a giant personalization machine」というフレーズがありましたが、これはまさにオンラインリテールサービスの行く先を示す、非常に含蓄のある言葉であると感じるとともに、当社がこれまで目指してきたものが間違っていないということを改めて感じた部分でした。
当社は今のところ、日本市場だけでもかなりの引き合いを頂き、今のところまだ海外に進出する具体的なプランはありませんが、オンラインマーケットにおいて先を行くUSにおける状況というものをリアルに体験出来たことは、大変良かったと思います。
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【著者情報】
株式会社ゼロスタート
代表取締役社長 山崎 徳之
【連載紹介】
[Biz/Zine]テクノロジービジネスの幻想とリアル
[ECZine]人工知能×ECことはじめ
[ECのミカタ]ECの役割
[ネットショップ担当者フォーラム]検索とレコメンドで実現するEC時代の接客術
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