Web summit 2018レポート


Web summit 2018

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11月5日から8日の4日間、 Web summit 2018という世界最大のテックカンファレンスに参加してきました。

場所がポルトガルのリスボンという、そんなにITっぽい感じがしないロケーションなのですが、7万人が参加するということで誘致合戦がかなり熾烈で、その中でリスボンがその権利を勝ち取っているのだそうです。

7月に香港で開催されたRISEというイベントはこの Web summit のアジア版という位置づけで、こちらも参加しましたが規模的には5-10倍くらい違う印象でした。

Web summit のセンターステージだけでRISEより大きい感じです。

それだけに計画を立てて効率よく回らないと、せっかくリスボンまで出向いてあまり得るものがないということにもなりかねません。

センターステージとは別にパビリオンが4つありましたが、聴講したいセッションが時間的に連続していて、かつ会場の端と端にある場合、到着するころには半分以上終わっているということもありえます。

このあたりのやりくりは、RISEとシステムが全く同じなので、RISEでの経験を活かすことができたのは良かったです。

セッションの傾向とオーディエンスの反応

さて Web summit やRISEの特徴として、トラック(会場)ごとに名前が付けられており、テーマがトラックごとに統一されているという点が挙げられます。

なので聴きたいテーマを絞れば、その会場から動かなくて良いというのは、一つメリットです。

具体的には今回は、PandaConfというマーケティング特化トラックと、binate.ioというデータ特化トラックのセッションを集中的に聴講しました。

6、7、8日の3日間で20前後のセッションを聴講しましたが、大変有用だったセッションは4つありました。

これは個人的な感想になりますが、RISEでも同じでしたが、パネルディスカッションよりスピーチ型のセッションのほうが得られるものが多いと思います。

パネルディスカッションは、割とそこで何を話すかが変化していくので、面白い半面内容について深掘りされないという傾向が強いように思います。

周囲のオーディエンスの反応も、スピーチ型のセッションのほうが良かったように感じました。

今回特に一番良かったと感じたセッションでは、その後その登壇者の企業とやり取りをしてパートナーシップを締結することになりましたので、これはまた別途近日公表したいと思います。

こうしたスピード感があるのも、 Web summit の良い点かもしれません。

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ピッチコンテストの印象

私はセッションをメインの目的として参加しましたが、 Web summit は大きく分けると3つのパートに分かれます。

一つはセッション、もう一つはブース展示、一つはスタートアップと投資家のマッチングです。

Web summit の目玉イベントの一つが、スタートアップ企業によるピッチコンテストです。

ピッチというのはスタートアップ界隈の人たちが好んで使う表現ですが、要は自社のアピールとプレゼンです。

ピッチコンテストは予選があってセミファイナルがあってファイナルが最終日に開催されますが、私は投資先を探す目的で行ったわけではないのでそれには参加しませんでした。

聞いた話だと、内容(ビジネスや企業の魅力)よりも、ピッチのテクニックのほうが重視されているような印象だったということですが、これは日本のピッチコンテストもそうだと思います。

ブース展示はセッションとピッチの中間と言えるかもしれません。

IBMやAWSのような大企業もいれば、製品やソリューションの売り込みをしたいスタートアップもたくさん出展しています。

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EC関連のブースはくまなく回りましたが、正直あまり目新しいものはありませんでした。

そもそもEC関連ブースは10個もないくらいだったということもありますが。

レビューの重要性とUBERが提供するTrust

さて全体を通した感想でいうと、やはりデータ重視という流れはParis Retailやdmexco同様に強いという印象と、あとレビューの重要性も同様に強調されている感じがしました。

例えばWinning Trustというセッションは、今後いかに消費者の信頼を獲得していくことが重要かという内容でしたが、これはまさにレビューの重要性にフォーカスを当てた内容でした。

例を挙げると、UBERが提供している内容の核心はTrustであるという視点は面白かったです。

確かにユーザーとしては、他のユーザーの評価があるから安心して使うことができる、またUBERはドライバーだけではなくユーザー自身も評価されるという点もTrustを提供する一貫だと思います。

前述した今回の参加で一番良いと感じたセッションについては、別のコラムでまた詳しく取り上げたいと思います。

あと、もう一つ感じたのは Web summit はオーディエンスとしてよりスピーカーとして参加したほうが面白いし有用だろうということです。

ちょっとイベントとしてはもう成熟期に入っている気もしますが、来年は登壇することも視野にいれて参加を検討してみる予定です。

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【著者情報】
ZETA株式会社
代表取締役社長 山崎 徳之

【連載紹介】
[gihyo.jp]エンジニアと経営のクロスオーバー
[Biz/Zine]テクノロジービジネスの幻想とリアル
[ECZine]人工知能×ECことはじめ
[ECのミカタ]ECの役割
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