Web Summit 2019参加報告


最近ずっと忙しくてだいぶ前回から間が空いてしまいました。
プレスリリースでもアナウンスしていたとおり、11月にリスボンで開催されたWeb Summitに今年は登壇者として参加してきました。

世界最大級のイベントのわりに日本での認知度が低いということもありますが、日本企業として色々初の足跡を残してきましたので簡単にご紹介します。

日本企業初のスピーカー&大型スポンサー

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▼2019/11/07_TECH WAVE記事
さらに勢いを増す世界最大級のテクノロジーカンファレンス「ウェブサミット」2019 ハイライト
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まず、日本企業としては初の大型スポンサーを実施しました。

スポンサーの内容としては、ワークショップ4回の開催、ブースの出展、メディアドリンクというReceptionの開催などがついてくるのですがブースの出展は人的リソースが色々大変なので辞退して、ワークショップとメディアドリンクのホストを務める予定でした。

ところが開催の少し前にWeb SummitのVPから「スピーカーレセプションのホスト役が空いたのでZETAでどうですか?」というオファーが届き、メディアドリンクではなくスピーカーレセプションのホストを務めるということになりました。

メディアドリンクはスポンサーすればついてくる特典というかbenefitなので、言ってみればスポンサーすれば開催できるのですが、スピーカーレセプションは会期中一日一社しか開催できないため非常に貴重なチャンスをもらったと言えると思います。

3日開催なので、全体でも3社しか(もしかしたら2社しか)お鉢が回ってこないので、日本初というだけでなく日本から最初で最後の可能性すらあるかもしれません。

スピーカーレセプションという名前の通り、Web Summitのスピーカーを集めたレセプションであり、会場もFORUMというスピーカーしか入れないエリアで開催されました。

【スピーカーレセプションで挨拶する山崎(写真右)】

価値ある挑戦

Web Summitや、そのアジア版であるRISEもそうですが、一般参加者が入場できるのはブースやセミナー会場などですが、それらとは別にスピーカーだけが入れるFORUMというエリアがあり、実はこここそがWeb Summitのメインというかコアなスペースと言えると思います。

当然FORUMにはスピーカー(とその同行者)しかいないため、かなり密度の高いネットワーキングもできますし、またファシリティも充実しています。

Web Summit自体まだ日本であまり知られていないですが、もしWeb Summitを知って参加してみようという人は、ぜひFORUMに入るためのチャレンジをしてみると、よりイベントを堪能出ると思います。

ところで当社は大型スポンサーはしたもののスピーカーではないため、本来はFORUMには入れません。

スポンサーとは別に、スピーカーとしての登壇の申請を行って、その審査をクリアしたためスピーカーとしてFORUMに入ることができた、ということです。

ちなみにスピーカーとしてはCISというステージに、ワールドの中條様と、BBCのジャーナリストのMs. Leishaと「Growth Lesson From Japan」というタイトルで登壇しました。

【CISステージ 左からBBC Leisha Santorelli氏、 ワールド 中條亜耶氏、 ZETA 山崎】

大型スポンサーもスピーカーレセプションのホストも日本初ですが、スピーカーステージの登壇も日本初という、日本初づくしの参加となりました。

もちろん一緒に登壇したワールド中條様も日本初スピーカーということになります。

CISはCorporate Innovation Summitの略で、企業のイノベーションについて主にディスカッションするステージです。

スポンサーと違ってお金を出せばゲットできる内容ではないため、CIS登壇というのはそれだけ意味があるのと、またそれによってFORUMにも入れましたし、これは推測ですがそれによってスピーカーレセプションのお鉢が回ってきたのではないかと思います。

賑わいを見せたワークショップ

「Web Summitにおいて日本初」という意味では、スピーカーレセプションのホストとスピーカーステージ登壇というのが、単なるスポンサーではできないという意味では貴重だったと思いますが、取り組みとして感慨深かったのはワークショップです。

ワークショップそのものはスポンサーをすればその権利がついてくるので、言ってみればお金を出せば開催できるものではあります。

ただ、スピーカーは審査を経ているコンテンツですしそれ目当ての参加者もたくさんいますが、ワークショップは会場も若干辺鄙な場所にある上、その建物内で同時に4つのワークショップが開かれているため、魅力的なコンテンツを提供しないと、勝手にたくさん聴衆が来るものではないとも言えます。

今回当社は、CISステージとも若干関連させて、「CX Growth Hack」というワークショップを計4回開催しました(各回40分)。

【ワークショップ「CX Growth Hacking」】

ワークショップの会場も4つの中では一番小さいスペースだったのですが、これが蓋を開けてみると、各回とも一番長い入場待ちの列が出来るという盛況ぶりでした。

もちろん入場待ちの列というのはタイトルとワークショップの説明文で判断するでしょうから、タイトルが魅力的ならそれで長くなるかもしれませんが、実際各回とも途中で退席する人はほとんどいなくて、後半のQ&Aセッションでもかなりたくさんの質問が出るような状況でした。

残念なことに複数回のセッションで入場できなくて諦めたという聴衆の方もいたようです。

集客できたということだけではなく、当社の考えるCXのグロースハックが欧州でも興味深く聞いてもらえたというのは、大変良い経験になりました。

また、流暢ではないとはいえ、40分の英語のセッションを4回務められたというのも、まあまあ良い経験になりました。

当社以外では、富士通さんがこれまた日本初の大型ブースを出していたということもあり、今回はWeb Summitに日本からのかなりの足跡というか爪痕を残すことができたのではないかと思います。

残念ながら日本からの参加者数自体は昨年とあまり変わらなかったようですが、こうした取り組みを見て来年以降、日本から参加者だけではなく登壇者や出展者がもっと増えると良いなと思います。

ちなみに当社の参加内容について、翔泳社様がMarkezineとECzineにおいて複数記事を執筆掲載してくれましたので、よければそちらもぜひ御覧ください。

━【MarkeZine】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

▼Web Summit開幕、ZETA山崎氏が日本人初登壇し富士通は日本企業初のブース出展果たす
URL:https://markezine.jp/article/detail/32319

▼「自ら行動し、己の目で判断」ファーストペンギン、山崎徳之氏に聞くWeb Summit協賛のワケ
URL:https://markezine.jp/article/detail/32328

━【ECzine】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

▼テクノロジーカンファレンス「Web Summit」開始、ZETAが協賛企業として初講演
URL:https://eczine.jp/news/detail/7184

▼CX・OMO時代に海外カンファレンスから学ぶこと ZETA・山崎さんに聞く
URL:https://eczine.jp/article/detail/7192

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【著者情報】
ZETA株式会社
代表取締役社長 山崎 徳之

【連載紹介】
[gihyo.jp]エンジニアと経営のクロスオーバー
[Biz/Zine]テクノロジービジネスの幻想とリアル
[ECZine]人工知能×ECことはじめ
[ECのミカタ]ECの役割
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