ZETA CLICKとソーシャルディスタンス


非接触型ソリューション需要の高まり

OMOソリューションとして提供しているZETA CLICKですが、もともと当社でも想定していなかったアイデアをお客様からいただくケースが結構あります。

最近の事例ですと、ソーシャルディスタンスを確保するために導入を検討したいというものがありました。

受付があるような業態で、受付用紙に名前などを記入する作業を省きたいという趣旨です。

たしかにZETA CLICKであれば、そのような目的で利用することもできますし、そのまま最後にお会計でも使うことも可能です。

ただZETA CLICKはそれだけではない機能豊富なOMOソリューションなので、チェックイン&支払いのためだけの利用となるとオーバースペックとなり、費用対効果が落ちてしまうのでライト版の提供を検討するともっと需要と供給がマッチするケースが増えるかもしれません。

以前にもコラムで記事を書いたことがありますが、簡単にZETA CLICKについて紹介してみます。

ZETA CLICKはOMOソリューションとして、基本的には「店頭でECを利用してもらいやすくする」ための製品です。

ECシフトが進むとはいえ、アパレルや家具など、現物を見て購入するかを決めたいというジャンルはまだたくさんあるため、店舗の必要性というのはどこまでいってもなくなるものではないでしょう。

ただ今の店舗設計や利用形態から、OMO的進化を遂げていく可能性は高いと思います。

自社ECへの積極的な誘導

デジタルネイティブ、スマホネイティブなユーザーにとっては、店頭で商品情報をスマートフォンで収集するのは当たり前になっています。

こうしたときに、OMO対策をしていないとユーザーはAmazonなどのEC専業のサービスにランディングして、ともすればそのままそのサービスで購入まで済ませてしまうということは容易に想像できます。

これがいわゆる店舗の「ショールーミング」化です。

とはいえユーザーが店頭でスマートフォンを活用するのを止めることは出来ませんから、取り組むべきは良い意味でのショールーミング化、つまり自社ECへの積極的な誘導であり、それがOMO対策の第一歩ということになります。

店頭でQRコードでも何でもいいですが自社ECに積極的に誘導し、気に入ったらそのままEC上で購入してもらえれば、店頭から他社ECへの流出をゼロには出来なくても取り組み次第で相当流出を減らせるでしょうし、むしろコンバージョンをアップすることも出来るかもしれません。

実際海外の事例では、家具のEC専業の会社が実店舗をショールーム目的でオープンしたところ、購買単価もコンバージョンもアップしたそうです。

これからの店舗は在庫を持つ機能というのは薄れていき、商品を購入するために実物を検討するための場となっていくのは間違いないと私は思います。

今の店舗は「接客」「実物を試してもらう」「在庫を置いておく」「決済する」という機能を備えていると言えますが、在庫と決済は店舗の必須機能というわけではありません。

もちろん当日どうしても持ち帰りたい商品であれば在庫がある方が良いですが、そうでない商品については物流センターに在庫があれば良いですし、決済もレジではなくスマートフォンで済ませることが可能です。

そうすることで店舗面積も減らせるでしょうし、接客や商品の情報収集をOMOの活用で店員とデジタルを併用することで、スタッフの効率化もできるかもしれません。

今後の店舗の在り方

またZETA CLICKの場合、単に店頭でECを使えるようにするだけではなく、店員とユーザーとのコミュニケーションにも活用することができるため、スタッフもより手厚い接客ができるようになります。

また、店頭で商品情報を収集する場合、そのメインとなるコンテンツはおそらく「価格の妥当性」と「口コミ」ではないでしょうか。

当社のレビューエンジンであるZETA VOICEを併用してもらうことで、レビューコンテンツを充実させ、より自社ECを有益な情報源としてユーザーに活用してもらえる可能性も高まります。

当社のZETA CLICKの最大の特徴は、QRコードなどに埋め込んだURLに対して「アクセスした瞬間に」表示するコンテンツを決定することができることです。

URLとして固定の商品情報URLを埋めてしまうと、あとからジャンプする先を変えるのが大変ですが、とりあえずランダムなURLを埋めておきそれを事前に設定したルールに基づきリアルタイムで最適と思われるコンテンツに誘導する、すなわちマーケティングツールとして使えるというのが強みです。

もちろんそのためには瞬時にコンテンツを決めるための処理速度が問われますが、国内最高レベルのパフォーマンスを誇る商品検索エンジンZETA SEARCHで培ったテクノロジーが、それを可能にしています。

これからのショッピングは、店頭で実物を見ながらスマートフォンで口コミチェックなどをしつつ、必要があれば店員ともコミュニケーションし、そのまま店頭でレジを通さずスマートフォンで決済する、もしくは一旦スマートフォン上でカートに入れておき帰宅後に再度充分検討して購買するような行動パターンが普通になるかもしれません。

 

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【著者情報】
ZETA株式会社
代表取締役社長 山崎 徳之

【連載紹介】
[gihyo.jp]エンジニアと経営のクロスオーバー
[Biz/Zine]テクノロジービジネスの幻想とリアル
[ECZine]人工知能×ECことはじめ
[ECのミカタ]ECの役割
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